このページは、病気の事・予防医学など、動物達に関する事について、
飼い主の皆様にぜひとも覚えておいていただきたい「大切なおはなし」を、いつでもご覧いただけるようにアーカイブ形式にしています。

「あれはどういうことだったかな?」「あの病気ってどういう症状だったかな?」
「フィラリアっていつからお薬を始めるのかな?」「こういう時、どうしたらよいの?」
など、疑問に思った時にいつでもここを開いてご覧ください。

フィラリアの予防

フィラリア感染症の予防が年1回の注射で可能となりました。
料金はチュアブルタイプの経口薬8回分(5月〜12月まで)と同じです。

<フィラリア感染症とは?>
フィラリア症は、蚊によって犬から犬へ媒介される寄生虫です。
フィラリアに感染している犬の血液中には、膨大な数のフィラリアの赤ちゃん(ミクロフィライア)がいます。
蚊がその犬を吸血するとき一緒にミクロフィラリアを吸いこみ、そしてその蚊が他の犬を吸血するとき、今度はそのフィラリア幼虫を犬の体内に注入します。

フィラリア幼虫は犬の体内で成長し、3〜5ヶ月で心臓や心臓付近の肺動脈に寄生するようになります。
犬の体内に入り6ヶ月経つと成虫になり、その時雄と雌がいれば、交尾して犬の血液中に多数のミクロフィラリアを産み出します。

フィラリア予防薬は、蚊が犬の体内に注入したフィラリア幼虫を殺滅する薬です。
しかし、フィラリア幼虫が犬の体内に入ってから1〜2カ月経つと、ずいぶん大きくなっているので予防薬では殺滅することが出来ません。
蚊が活動する期間はおおよそ4月から11月と言われていますので、予防はその1ヶ月後の、5月から12月までの8ヶ月間すれば良いことになります。

<フィラリアに感染するとどうなるのか?>
フィラリア成虫は心臓に近い肺動脈に寄生し、あるときは心臓の中にも寄生します。
フィラリアによって、心臓に負担がかかり、血管や肺に炎症をおこします。
このような状態でも、初期あるいは少数寄生の場合、多くは無症状です。
何年もそのような状態が続くと、やがて心臓の機能は低下して疲れやすい、咳が出る、元気がない、お腹が膨らんでくる(腹水が溜まってくる。)などの症状が出てきます。
フィラリア成虫が多数寄生している場合、稀ですが、あるとき突然、心臓の弁に成虫が絡まり、急に状態が悪化して死亡することもあります。

フィラリア成虫には寿命があり、およそ5年といわれています。
ですから、ひとたびフィラリアに感染しても、5年たてば心臓〜血管にはいなくなります。
しかし、5年間の寄生によって心臓と肺動脈はボロボロになり、それはフィラリアがいなくなったとしても元には戻りません。
何年も経ってから、過去のフィラリア寄生が原因で、心機能低下がおこることもあります。

<フィラリア感染を予防するには?>
蚊に刺されなければ、フィラリアに感染する可能性はありません。
したがって、屋外に一歩も出なければ、感染の可能性はかなり低くなりますが100%ではありません。
蚊とり線香等の予防でも、100%蚊の吸血を防ぐことは出来ません。
家の中で飼っていると言っても、お散歩に出ることやお買いものの付き添いで車に乗ることもあるでしょう。
フィラリア感染の予防には、動物病院で処方されるフィラリア予防薬を使用するのが、一番確実です。

最近、1月から3月でも蚊が生息していることが明らかとなり、その間の感染が心配です。
注射薬であれば、1年有効ですので、その期間の予防もしっかり出来ます。
フィラリア予防薬は、注射の他に、錠剤、チュアブルタイプの経口薬(お肉味の薬)、背中に塗布する液剤、がありますが、これらの有効期間はすべて1ヶ月です。
したがって、蚊に刺される期間の1ヶ月後まで、月1回、処置することになります。

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